三国志大戦

先週のファミ通読んでたら、ビデヲゲーム通信で三国志大戦の特集やってました。
公式サイトでは真島ヒロ川原正敏の二人がアナウンスされてたカードデザイン参加の漫画家ですが、この記事中では『Harlem Beat』の西山優理子さんが紹介されてました。西山氏の趙雲のカード、髪の毛が赤いですけど何で染めてますか。

なんかゲーム自体は渋谷で先行稼動中らしいですね。

真・三國無双4発売前のうんちく

真・三國無双4の新キャラ、今までわかってるのはこの面子だそうで。

あと2人ほどいるらしいので俺の兀突骨にはもう少し期待するとして、このメンツどうなんだ。
張飛の娘出すくらいなら、『反三国志』の女傑馬雲ロク*1を出すべきだろ、と。馬超の妹で趙雲の奥さんだぞ美味しすぎるキャラだぞ、と思ったりするのですが。趙雲には独り身でいて欲しい女性ファンの声を配慮した結果なのかと勘ぐってしまいますが単に知名度ないだけか。あとはまあ微妙だけどそんなもんかもねー。

で、呉の新キャラリョウ統は陳寿の『三国志』に享年四十七四十九と書かれています。数え年ですから今の年齢では47・8で亡くなったことになってます。これでもちょっと短命かなでも周瑜とかのことも考えるとまあおかしくないか、というところですが。
ところが、歴史の記述を詰めていくとリョウ統が47歳で死んだとするとつじつまの合わない箇所が結構出てきます。もっと早くに亡くなってないとおかしいのです。

実際、唐の時代に編纂された歴史書『建康実録』*2には建安二十二年*3にリョウ統の死亡記事が出ています。そのとき実に二十九歳。周瑜より若死に。リョウ統が死んだとき孫権がとても驚いたのも頷けます。

おそらく前後の記述を考察すると、『建康実録』のほうが実際の享年に近いだろうと思われます。その辺の考察を、むかし【ぐっこのHP】掲示板でやってましたんで、興味ある人は調べてみてください。

陳寿の『三国志』もたまには記述ミスがあるかもしれないというお話。リョウ統トリビアとして無双ファンに話すと、たぶんうざがられます。

―2/22朝訂正しました

*1:ちなみに馬雲ロクは『反三国志』のオリジナルキャラではなく、民間伝承にも登場するような話をどこぞの同人誌で読みました。どこの本だったっけかなあ。

*2:建康(三国時代は建業)に都を置いた呉・東晋・劉宋・南斉・梁・陳の通史。許嵩という人の編纂だがどんな人だか調べてない

*3:≒西暦217年

三国志マガジン蒼天已死号の総括

なんか、コマ不足っていうか描き手が足りない印象。550円という対価を払ったわりにはバラエティに乏しいかなという気はします。SWEET三国志の広告が載ってましたが、あのくらいぶっ飛んだ奴が欲しいですね。現実を見るに、陳某・大西巷一両先生が看板になることは間違いないんですが、もうちょい両先生への依存率を減らさないと雑誌としてはきついんじゃないかと。あと基本の劉備モノがぜんぜんありませんでしたね。まあ現状劉備モノの連載はチャンピオンでもマガジンでもやってるわけで(池上遼一のも一応劉備モノになるんかな)、鉱脈掘りつくした感もなくはないんですが、やっぱ基本だけに抑えておいて欲しかったと蜀ファンのきれごと。もちろん斬新なアイデアがないと金字塔の横山三国志があるだけに厳しいですけど。
大澤良貴先生にはコラム書かせるより編集やらせたほうが良さそう。三国志詳しい人が突っ込んだほうが、三国志ファンのニーズがわかると思うので。コミック誌買ってコラム積極的に読む人はすくなかろうし。大澤先生が原作担当の正史漫画は期待してますが、正史漫画準備できるまで創刊待てなかったんでしょうか。難しい事情はありそうだけど、創刊号にある程度充実した布陣を見せないと見捨てられんじゃないかと思ったんで。

せめて1年くらい持ってくれないかなあ。創刊号が「蒼天已死号」で次が「天下三分之計号」だと4号くらいで終わってしまいそうなネーミングなんですが。「秋風五丈原号」とかになるんですかね。こんな号数のつけ方提案したのは誰なんでしょう。

三国志マガジン雑感続き

  • 曹操孟徳正伝(大西巷一) 私と友人の間でその衣装に注目が集まったが、曹操がターバンで登場する以外は意外とおとなしくてややがっかり。曹操モノの先駆者として「蒼天航路」があるわけで、そことの差異をここからどう出していけるかが注目かと。筋は結構被るだろうしね。
  • 南行佐々木泉) 魯粛周瑜の呉モノ。まったり。戦闘シーンも入れてコントラストも欲しいかな、と思いましたが難しいですかね。この漫画家さんは知らなかったので私としては掘り出し物を見つけた気分。

題材が禰衡なのは面白かったけど、ギャグならギャグで、シリアスならシリアスで突き抜けて欲しいっていうかオチがよくわかんなかった。

三国志マガジン感想

  1. 百花三国志(正子公也) え、他の仕事使いまわしてる?ちと雑誌の行方に不安。
  2. 火鳳燎原(陳某) 画力はやっぱすごい。パワーで持っていかれる。日本語のほうも今回は安心。董卓「天子よ!わしのケツはどうだ?」献帝「い…いい匂いです…」 最高。
  3. 子龍奮迅(夏秋のぞみ/SHINYA) 無双層狙いの趙雲モノ、かとおもったんだけど、なんか薄っぺらく感じました。血が舞ってるだけというか。無双好きの層は甘くないすよ。
  4. 三国志新聞 三国志新聞といいながら166年から。この辺の時代背景を解説して三国志ファンの知識レベルを嵩上げしようというのか。流石に記事のフォーマットからちゃんとできてるので安定。声欄はもっと読みたい。この時代が舞台になる「怪・力・乱・神クワン」はこの新聞の中に広告を設けてみてもよかったのでは。(一応新聞の次のページに広告は行ってるから狙ってはいるんだろうけど)
  5. うまなみ三国志大澤良貴/荒木風羽) 大澤さん原案なのでもっと殺伐したの来ると思ったのになんですかこの癒し系は。ていうかこの雑誌のオアシスになってる! 大澤さんは三国志の虚像を引っぺがすのが好きだけど、引っぺがし続けると読んでるほうがもういいよみたいになっちゃうと思うんで、次の次の号あたりになったら三国志の幻想をより深めるトリビアを用意したほうがウケいいと思うが、どうか。

以下明日。