三国志マガジンは1/28発売

てか、もう発売ですか。月日の流れるのは早い。

  • 目玉はやっぱり陳某のマンガ「火鳳燎原」か。

以前、メディアファクトリーコミック誌コミックフラッパーに陳某の漫画が載ったときは、陳某自身の画力とかすごいんだけど、日本語のセリフがいまいちストーリーにかみ合ってない印象を受けたので*1今回どうなるかなというところ。この漫画のデキに雑誌の興廃がかかってると思うんで、ぜひとも日本語訳の人にも頑張って頂きたいと思います!

  • 私の注目は「女■(ジョカ)〜JOKER〜」*2(以下「JOKER」)の作者大西巷一の描く「曹操孟徳正伝」。

「JOKER」は現在も三国志の漫画を量産する講談社三国志漫画でも異色作…や、考えてみたら講談社三国志漫画はみんな異色作のような気がするし正統派は横光先生が掘り起こしつくしてしまったイメージなのでインパクトで勝負しないといけないのかなとも思うのだけれど。まあ異色作中の異色作ってことで。
「儒」を呪術のようなものとして描いてる三国時代を舞台にしたファンタジーといえばいいのかな。手元に本がないので詳しいことは書けないんですけど。
この漫画、最初からなかなか面白かったんですが、最後のほうになるとまた違った面白さが出てきます。打ち切りが決まってストーリーが急速に展開していき、またどう考えても三国時代にマッチしない、作者の想像力でエイヤッと補ったとおぼしき衣装で劉備その他が登場する、別の意味でも面白い展開になってます。
この「JOKER」の中に、大西先生の曹操像を如実に顕すのではないかというシーンがありました。「JOKER」の曹操は、この漫画の主人公*3と出会うまでは漢の丞相として献帝に忠実に仕えていたのですが、主人公に献帝をいたぶったショックで曹操の中にいた破壊神共工が目覚めてしまい、本性である覇王への道を歩み始めることになるんです。なんかよくわかんないけどこんな感じ。
史実の曹操は、赤壁を境にその行動が変わったように思えます。赤壁以後、曹操は魏公→魏王へと進み、魏王朝の下準備を進めていきます。この敗戦が曹操の「漢王朝の丞相」として天下統一を事実上不可能にしたことを考えると、もしかしたら赤壁の敗戦がなくても同じように行動し漢をのっとろうとしたかもしれませんけど。
「JOKER」の曹操も史実の曹操も、漢朝の忠臣の立場から魏朝の創始者へと変貌した人物です。大西先生は「曹操孟徳正伝」でそんな曹操の心境の変化を書きたいんじゃないのかなと、漫画を読む前に妄想してみます。
漫画がぜんぜん違う内容だったらどうしよう。友人のチェック含めてこの文章に一時間近くかけてるよ。

*1:中国語のニュアンスをどうやって日本語に置き換えたらいいか迷ってたのかなと思いました。同様な印象を受けたのが、日本ではは株式会社魔法から発売された「三国群英伝3」。ゲームのデキ自体は好き嫌いの分かれるところかな?と悪くは感じなかったのですが、武将のセリフが中国語直訳するとこんな間抜けな感じになるのかといった感じでした。

*2:■は火偏に華、では無く女偏に咼

*3:読んでない人のためにどういう人物なのかは伏せておきます。